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三木雄信の名言50件

ソフトバンクでは「検討中」という言葉が使われません。万一「その問題は検討中です」などと言おうものなら、こっぴどく怒られます。考えてわからないなら、必要な情報を集めるための調査を始めるべき。「その件に関しては、他社動向を調査していて、その結果がいついつまでにわかります」といった答えが即座にできなくてはならない。
たとえば、ある会社を「買収するか、しないか」についてひたすら時間をかけて考え続けたところで無駄。買収するとしたら、「資金調達はどうするか」「ローンにするか証券化か」などと問題をブレイクダウン※していくか、判断に必要な権限と情報量を得るために今すぐ動くかしなくては、問題は前に進まない。※ブレイクダウン…細かく分析していくこと。この場合は目標を実際の作業に落とし込むこと。
十秒考えてわからないものはそれ以上考えても無駄。やってみればわかりますが、十秒間一つのことを考え続けるのは案外難しいものです。自分の頭という閉鎖された中だけで考えていたら、十秒も思考が続きません。
上司とうまくいっていない人は、話が噛み合っていないのだと思います。上司が部下に期待していることと、部下が思っていることの間にズレがあるのです。話が噛み合っていないために、見当違いな発言に、カチンときてしまう。同じことを何回も言い聞かせなければならない。そんな相手と働くのは、骨が折れます。
私は、どんな仕事もプロジェクトであると思います。求められる納期・予算・品質を満たすこと。どんなルーティンな仕事でも、この三つは当てはまるでしょう。そのため、私はプロジェクトマネジメントの発想で、仕事に向き合っています。
プロジェクトマネジメントと言うと、いかにメンバーに働いてもらうかを考えがちです。でも、プロジェクトには、必ずオーナーがいます。予算をつけるなど権限を持っているのは、オーナーである上司です。そのオーナーをどうマネジメントするかにかかっています。上司とゴールを共有することに労力の半分以上を費やすべきです。
上司の発言で、一番カチンとくるのは、何だと思いますか? 私は、8~9割、ほぼできあがった仕事を覆されることだと思います。“鶴の一声”とも呼びますが、今まで費やした作業が無駄になる発言をされることです。鶴の一声は、プロジェクトメンバーにもダメージを与えます。今までの作業が無駄となり、また新たな作業が発生するからです。そうなるとメンバーの心は離れていきます。プロジェクトマネージャーは、鶴の一声を言わせたら負けです。
会社員は、3年もすれば部署異動があります。ソリの合わない上司がいても、すぐ転職ではなく、少し待ちましょう。人は変わりません。自分が無理しても、苦痛でうつ病などになるだけです。無理なものは無理なのです。
ソフトバンク時代であっても、私は日曜日には休むよう心がけていました。週に一日くらいは、仕事のことを忘れて過ごすべきです。休みの日なのに、ぐじぐじと悩むのは、体にも良くないし、仕事にも良くありません。気が重い報告であっても、金曜の夜までに済まし、リフレッシュする週末を過ごしましょう。
モチベーションのある人は、自分はどうしたいのか、何になりたいのか、といった長期的なゴールが明確です。ただ、それだけでは目標が大きすぎてプレッシャーばかり感じてしまい、実現しないまま終わってしまう恐れもあります。そこで、ゴールから逆算して、今年は何をするのか、来年は何をするのかを決め、日々の行動に結びつけることが大切なのです。
仮に「プロ野球選手になりたい」という夢があったとします。実際にプロになれる人はほんの一握りですから、多くの人にとってはただの夢に終わるかもしれません。それでも具体的な行動を起こすことで、夢に近づくことはできます。プロ野球に関しての熱意と知識、アイデアがあれば、球団関係やプロ野球関連の事業会社に就職するなど、野球に関係のある仕事に就けるかもしれません。
心理学的にも言われていることですが、人は大舞台に出るとき、直前になればなるほど、ネガティブに考える傾向があるようです。先のことだからと後回しにしていると、準備が疎かになり、結果、近づくにつれて「失敗したらどうしよう」とか「難しい質問を受けたらどうしよう」と悪いほうに考えて、怖くなってしまう。それで結局、心が萎縮してせっかくの機会を台無しにしてしまうことが多いのです。本番を想定してきっちり内容を決めて準備すれば、どんな状況にも対応できる自信がつきます。
プレッシャーに感じるのは、どうすればゴールにたどり着けるのか、道筋が見えないことが大きな理由です。問題をブレイクダウン(細分化)すれば、ひとつひとつの問題は大した問題ではなくなり、プレッシャーもそれほど感じないはずです。本番までにポジティブに考えられるようになり、モチベーションもグシと高まるでしょう。
ある程度先のことであれば、人は冷静に客観的に考えることができます。たとえば英語での講演を頼まれたとき、まだ先のことと思えば、英語で講演すれば自分の仕事がグローバルに広がるかもしれないとか、新しい仕事や人脈につながるかもしれないとか、ポジティブに考えることもできるのです。直前なら「ちょっと無理かも」と躊躇する案件でも、手前の段階でなら大きな気持ちで受けることができます。プレッシャーに感じる仕事こそ、早めに意思決定するのが得策でしょう。早めに引き受けたうえで、当日までのあいだにできるかぎりの対策を講じ、不安要素をつぶしていくのです。
私の場合は、「孫正義氏ならどうするか」を考えます。ソフトバンク時代、孫社長とは24時間ほとんど一緒でしたから、「こういうとき孫社長ならこうするだろうな」と大体イメージできます。孫社長になったつもりで考えると、焦りや不安などの感情から解放されて、フラットな状態で考えることができるのです。閉塞した自分の頭では思いつかなかったようなアイデアを思いつくことがあります。プレッシャーを感じる逆境のときこそ、別の人の頭になってみるのがお勧めです。その相手は、身近な上司でも先輩でも構わないと思います。
逆境に陥ったら、人生で最もつらかった時期を思い出してみてください。「あのときに比べれば、いまのほうがいくぶんマシだ」と相対的に考えることができればしめたもの。頭を冷静に、フラットに考えるには、「人生の波」を思い描いてみるのも効果的です。
私はどうしてもやる気が出ないとき、あえて人に会ったり、ミーティングを設定したりします。自分の頭だけで考えているだけでは、閉塞して行き詰まりがちですが、人と会話するだけで相手から元気をもらうことがあります。
先日、知り合いのベンチャー企業の若手社員から、「最近は会社がリスクを恐れて、新たな製品開発の案件がなかなか通らない。どうしたらいいでしょうか」と相談を受けました。私のアドバイスは、最初から製品開発を会社に認めさせるのではなく、できるだけコストやリスクを抑えた状態でプロトタイプを作り、一歩一歩やりたいことに近づいていく方法です。まずはリスクを最小限に抑えながら、少しずつ挑戦していくのが良いと思います。
ソフトバンクも最初はヒト・モノ・カネのリソースが不足していたため、大きな事業を展開することができませんでした。低リスクの小さな事業からスタートし、その領域でトップシェアを得てから、それを武器により大きな事業へと発展させていったのです。
他の人にはできない仕事に挑戦するには、まずは目標を小さくブレイクダウンし、ひとつひとつ成功を積み重ねていくことで、本当に自分がやりたいことに近づけていくという方法が有効です。
いま振り返ると、ソフトバンクでの仕事はプレッシャーよりも楽しさのほうが大きかったように思います。孫社長のもとで経験したような事業を、仮に自分で起業してやろうとすれば、失敗すれば破産するかもしれません。普通はそこまでのリスクは取れないでしょう。しかし、孫社長のもとで仕事をする限り、全責任を負うのは社長です。したがって、私は失敗を恐れず最大限の力を発揮することができました。オーナー社長のもとで自由にやらせてもらえる身軽さはありました。
提案シート作りで手抜きは決して許されない。緻密に計算されたシートは、多大なエネルギーを費やして作成されるものである。それこそ、プレゼンの本番スタート30秒前まで手直しが続くことだってあるのだ。そうすることで、お客さまの心にダイレクトに響く提案シートが出来上がる。
企画書の役割は経営トップなどの決定権者や関係部署の人たちに「面白そう」「詳しく聞いてみたい」という気持ちになってもらうことにある。だから、パッと見て、読み手の興味を引きつけなくてはいけない。
企画書のタイトルはオリジナリティー溢れるプロジェクトの内容が、一目でわかるものにしよう。また、内容を箇条書きで書き出すことはいいが、多すぎてはいけない。一般的に人間が一度に把握処理できる数は「7プラスマイナス2まで」とのいわれる。しかし、私は5でも多いと思う。一目で見て理解してもらおうというのなら、せめて3つくらいにとどめておきたい。
どのような仕事でも目的が存在し、それに即したするべきことと、その期限を明確にすることが重要だ。
議事録には、必ず会議の目的である「ゴール」を示しておく。また、会議で得た「結論」とともに、「決定事項」を記す。その際のポイントは具体的な成果である「アウトプット」を書き込むことで、各人がすべきことがより明確になる。もちろん、誰がいつまでにやるのか、「担当」と「締切」の記入も忘れてはいけない。
会議に出席するメンバーは選抜する必要がある。絶対に招集しなければいけないのは、経営戦略を意思決定する権限を有している人物である。また、正否を判断するのに正確な情報を持っている人も必要不可欠だ。
議事録については、社内でフォーマット化しておくことを勧める。できればA4一枚を基本とし、記載は必要の最低限のポイントのみで、わかりやすく書き記す。そして、上司にもプリント配布かメール送信で報告し、チェックを受けよう。
ソフトバンク時代に私は孫社長から「結論から話せ。結論から」と何度いわれたことか。提案を受けるお客さまも、その孫社長と同じような思いを抱いている。
どんな言葉を使い、どういったビジュアルと組み合せていったら、お客さまのほうから「面白い。うちでもやってみたいので、詳しい話を聞かせてもらえないだろうか」といってきてもらえるか、それを考えながら提案シート作りを工夫することが重要なのだ。
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