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千本倖生の名言43件

私がこれまで5つの会社をつくってきた経験からいうと、おそらく1000社起業したら生き残るのは数十社で、そのうちの5~6社がIPOするでしょう。どれほど優れたアイデアがあってもそれを事業として育成してIPOするのは極めて難しい。ですから、消費者や社会のために何としても役に立とうという姿勢がない限り、会社は生存できません。
日本の小さい視野だけではなくグローバルな動きに絶えず目を向けて、世界的視野の中から会社をつくり、経営していく必要があります。ファイナンスもガバナンスもそうです。世界に通じるベンチャーをつくるという気概がなければこれからは成功しません。
私はいかに速く黒字を出すかに注力する。どうやったらよりスリムになるかに全精力を注いで、あらゆるところを全部見直した。社員も全部タクシーは禁止です。以来うちのネームタグは「一円の節約は一円の利益」で、標語にもしています。
稲盛和夫さんと一緒に仕事をして学んだことは、創業経営者の執念と集中力です。なにしろ夜中の1時、2時でも電話を掛けて来るんです。これには参りました。しかし、12年間稲盛さんに鍛えられたお陰で、イー・アクセスを創業した時は1円を大事にする経営を実践することが出来ました。
ヤフーBBがイー・アクセスの原価を下回る価格でADSL市場に参入してきたとき、大いにあわてましたが、徹底したコスト削減で切り抜けました。
米国留学時代、寮のルームメイトが法学を学んでいるエリートで、毎日のように彼と様々なことを議論しました。私は電電公社の社員でした。日本を支える大企業であり、そのことを誇らしく思っていました。そういう話をすると、彼は「そんな人生はつまらない」と言うのです。独占企業に勤めるなんて面白くない、と。「それまでにない新しいことを、リスクをとってつくりあげていくことが、価値ある人生だ」というわけです。当時の日本では、大企業に入って出世していくのが価値のある人生だとされていました。その価値観を否定されたのは衝撃的でした。でも半年後には、彼の考え方に共感するようになっていました。
フェイスブックやツイッターといった企業を見て回りました。みんなエネルギーに満ち溢れています。日本では見られないほどの勢いを感じました。世の中の仕組みを変えるパワーを、アメリカは常に生み出せる。そのパワーが国を強くしているということを、改めて確認しました。
留学中に世界規模の仕事をしたいと思うようになり、世界展開している企業への入社も考えました。そのときもまだベンチャー志向ではなく、IBMやAT&Tなどの企業を考えていました。グリーンカードもとっていました。いくつかの企業からオファーももらったのですが、結局帰国することにしました。それは、当時の主任教授に「君の祖国が、いま世界を引っ張るような国になろうとしているのだから」と帰国を勧められたのもその理由のひとつです。
電電公社が嫌いだから新しい会社をつくったわけではありません。むしろ、感謝しています。ただ、独占的にサービスを提供していては、日本の通信産業は世界に伍していけないものになってしまう。競争していく中で、電電公社もよくなると思ったのです。そこで私は新しい電電公社をつくろうと思いました。
京都商工会議所に呼ばれて通信自由化について講演をしたところ、聴衆の中に当時京セラ社長だった稲盛さんがたまたまいらっしゃったのです。それをきっかけにDDIの事業プランをお話しし共同創業することになりました。
通信網は、今後、国民生活を支えるインフラになる。それが国家の独占であることは、国民にとってよくない。来たるべき(電電公社の)民営化を見据えて、競争相手が必要だ。
DDIを設立した当時の考えを語った言葉
このまま電電公社(のちのNTT)にいても、本当に国を強くすることはできない。新しいベンチャー企業を興して、独占企業に対抗する。フェアに激しく競争してこそ、本当に産業は強くなる。その仕組みをつくらなければ、日本はよくならない。
DDIを設立した当時を振り返っての発言
たしかにイー・アクセスは好調です。でも、固定ブロードバンドの市場規模が約1兆円なのに対し、モバイルには約10兆円の市場があります。しかも、世界標準からみれば通信料金は高いし、端末は使いにくいなど、まだまだ矛盾だらけです。これだけのビジネスチャンスを前にしたら、経営者としては挑戦しないわけにはいきません。
イー・モバイルを創業した経緯について語った言葉
第二電電(のちのKDDI)のときも、たった数名でNTTという国家企業に立ち向かう僕たちを、マスコミは皆、ドン・キホーテのように扱ったけど、僕は勝てると確信していました。当時、日本の市外電話料金は、いまの携帯電話と一緒で、世界と比較するとものすごく割高でした。でも僕は、周到に計算して、NTTの抱える無駄をそぎ落とせば、料金を必ず下げられるとわかっていたんです。
僕はハーバード大学でも教えていましたが、クラスの学生の半分は起業家志望でした。新しい産業やサービスを起こすために必死で努力するのが真のエリートであり、リスクを恐れないからこそ尊敬されるのがアングロサクソンの伝統です。ところが、日本の場合は、狩猟民族と農耕民族の違いなのかもしれませんが、頭のいい人ほどリスクを嫌って大企業に就職し、しかもそこに安住しようとする。これでは、イノベーションなど望むべくもありません。
僕は60年以上生きてきて、若いころ組織の中でリスクをとらなかったエリートが、どれだけみじめな晩年を送るかを実際に見てきました。これははっきり断言できます。いくら組織で偉くなっても、新たな価値を生み出せない人は、世の中から居場所がだんだんなくなるのです。
なんの蓄積もなければ、たいした挑戦はできないし、結果だってたかがしれています。だから、入社10年くらいは将来を見据えて、仕事の知識や進め方といった基礎力を身につける期間だと考えればいいでしょう。僕自身、NTTで18年間かけて、通信のエキスパートとなるための基礎固めをじっくりやったからこそ、39歳で第二電電(のちのKDDI)設立という勝負に出られたのだと思います。
目標を設定することが重要です。ただし、2メートルの高さを跳べる人なら、バーの高さを2メートル50センチと、実力よりやや高めに設定するのです。日本のサラリーマンは、本当は2メートル跳べる人も1メートル80センチにしておこうというケチな発想になりがちですが、これでは目標は超えられても、成長は期待できません。何より、楽にこなせる程度では、日々の仕事に情熱が湧きません。できるかどうかわからないギリギリのところだからこそ、やる気も知恵も出るのです。
私も、2メートルは跳べるくせに1メートル95センチの目標を持ってきた部下を、「バカもん!」と何度怒鳴りつけたか知れません。
正直言って、日々の努力は決して楽しいことではありません。だからこそ、夢や志、大義といったものが必要なのです。山登りと一緒です。富士山の頂上を見据えて、あそこに立つんだという強い意志を奮い立たせるからこそ、坂道を上る一歩一歩の苦しさに耐えられるんじゃないですか。
僕の人生は山を越えればまた次の山の連続です。苦労が絶えることはありません。でも、ひとつの山を乗り越えれば、何ものにも代えがたい喜びが手に入ることも知っています。だからどんなに苦しくても、僕は山に登り続けるのです。
次々と会社を起こしていることについて語った言葉
そのときは遠回りのように見えることほど、あとになって生きてくるのですから、すぐに結果を出そうなことだけ一生懸命にやって、後は手を抜くような努力が、実は一番効率が悪いともいえます。無駄な恋愛はしたくないから、一発で理想の人に巡り合って結婚したいと思っても、そんなのは無理じゃないですか。人生とはおしなべてそういうものなのです。
最短距離とは本質を行くことです。つまり、経営者なら1円でも経費を節減し、1円でも売上をあげ、お客さんに「ありがとう」と言ってもらえるように汗を流す。少なくとも僕は、この方法以上に効率的なやり方を知りません。
会社から言われたことを漫然とこなしているだけでは、たいした力はつきません。入社10年くらいまでの時期、必死になって努力したかしないかが、将来大きな差になって現れてきます。
リスクもとらず挑戦もしないという人生に、どれほどの意味がありますか。
私利私欲ではなく社会のためになることをやっていると思えば、いくら叩かれたって、そんなものはなんでもありません。
稲盛さんと出会ったころ、私は電電公社の部長でしたから、稲盛さんのような経営力がありませんでした。私のような「言いだしっぺ」も必要ですが、それだけでなく、稲盛さんのような強い経営力がある人が、成功するためには必要です。稲盛さんがいなかったら、いまの私はありません。もちろん、いまのKDDIもありません。
DDI設立当初、まるで暗闇の暴風雨の中を進んでいるような思いでした。初めての起業で、何もかもが手さぐりでした。それ以降の起業はDDIの経験があるので、「いま、このくらいまできているな」というのがわかりますが、DDIのときはそれがなかったのですから。
「言いだしっぺ」は基本的に楽観主義でないといけません。バラ色の夢を描き、周りを引き込むのです。
世の中には3種類の人がいます。
何が起こっているのかを「見る人」。半分くらいの人はこれです。
何が起こっているのかを「尋ねる人」。分析をしたりできる頭のいい人たちで、これが残りの大半です。
1%くらいの人たちが三つ目の「起こす」人です。これができる人は少ないのです。でも、これからの若い人は、この「起こす人」でなければなりません。
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