名言info

南部靖之の名言41件

私の好きな言葉に、「正々の旗。堂々の陣」というのがあります。これは、大義名分という正しい御旗があれば、堂々とした社員の陣容が組めるということです。大義名分とは、社会に対する使命感や志のことです。そういうものを、しっかりと持つことができれば、自然と人は集まってきます。「儲かりまっせ」とか、「自分が豪邸を建てたい」みたいなことしか考えてないと、誰も協力してくれません。豪邸を建てるのも悪いことではありませんが、それよりも大事なのは世の中のために頑張ろうという使命感です。みなさんも使命感を持って、正々堂々と挑戦してください。
高校2年生の時、数学のテストの出来が悪かった。そこで私はとても恥じたんですね。なんでこんな簡単な問題もできなかったんだろうと。でも、私の父は言いました。「なにを恥じることがあるか。恥じるのは、人に迷惑をかけた時だ。テストの出来が悪いのは、自分の問題だ。別に人に迷惑をかけたわけではないんだから、恥じる必要などない」。この父の言葉も非常に印象的でした。
人と比べて勝った負けたというのは非常にばかげていることで、勝てば天狗になるし、負ければ妬みやっかみが生まれる。
私は最初から、社会の問題点を解決するということを経営理念として掲げていました。だから売上をいくら上げるとかということではなく、雇用を生むことによって社会問題を解決するということで人材派遣会社を創業したのです。まだ関西大学の学生だった24歳のときでした。
私がパソナの前身である「テンポラリーセンター」を興したのは、父の一言からでした。当時は、大学を卒業したら就職するのが当たり前の時代。「学生ベンチャー」という言葉も発想もなく、私もご多分にもれず、就職活動をしていました。でも内定を決められる雲行きはよくありませんでした。ある日、父から「就職決まったか」と質問され、正直に「むずかしい」と答えました。すると父は「就職活動を通じて、何か気づいたことはないか」と尋ねるので、「ぼくよりも女子大生がたいへんだ」と答えたのです。当時、男子大学生のほとんどは就職するのに、女子大学生の就職率は低く、大学でせっかく勉強しても、企業は彼女らを採用したがりませんでした。さらに問題だと感じたのが、一度家庭に入った主婦たちです。子育てを終えたあと、職場復帰する人はほぼゼロパーセントでした。父は私の報告を聞くと「面白い」と膝を打ち、「この社会問題を解決しなさい」と私に言いました。つまり、女性の雇用拡大に寄与する事業をしろ、というのです。
母も、私の価値観を形づくった重要な一人です。小さいころ、私はよく外で絵を描いていました。絵が好きな友だちと一緒に描いていたのですが、友だちは家に帰るなり「こんな遅くまで何をしていたんだ」と親に怒られたそうです。「また、南部君と一緒か!」と(笑)。でも、南部家は違いました。母は、私の絵を1枚10円で買ってくれたのです。そしてこう言いました。「算数で100点をとるのも、100メートル走で一番になるのも、絵で一番になるのも、すべて同じ才能だ」と。つまり勉強で一番になることが人間の価値ではなく、その価値の考え方は多様なのだと教えてくれたのです。だから私は勉強ができる者、スポーツができる者、両方の友だちがいました。私はもらったお金で新しい絵の具を買いました。そして「絵だけはだれにも負けない」という自信をつけました。
日本企業は海外とも戦いをしていますが、勝つためにはアントレプレナーシップ(企業家精神)が必要です。ですから私は、自分の子どもに対しても学費を出さず、「自分の力で大学に行け」と言いました。でも父親が金持ちだと、日本では奨学金をもらえないのだそうです。そこで娘はファミリーレストランでアルバイトをし、結局、奨学金制度が整っているアメリカの大学に進学しました。アメリカではロックフェラーのような大富豪でも子どもの入学金など出しません。
父は常日ごろ「人生での苦労はすべて勉強」だと言っていました。卒業のときに父からもらった言葉は、「土薄(つちうす)き石地(いしじ)かな(石ばかりの地面から根を張って芽を出すのはエネルギーが要るけれども、いったん根を張ればあとは強い。だから苦労は買ってでもせよという意味の言葉)」です。またナポレオンの「英雄は若者から生まれる」という言葉もよく聞かされていました。
私はM&Aには積極的ではありません。事業規模の拡大だけをめざすのは、私の創業精神とは外れますから。
実はあるエグゼクティブなリーダーが私と面談したおりに、自分の10年間の実績を語り、自己PRしたことがありました。しかし、私は一秒で断りました。どんなにすばらしい実績があっても自分の理念と合わなければ活躍してもらうのは難しいと判断したからです。
IQとEQが経営上とても必要だと思う。そして、もうひとつSQが必要だと思う。スピリチュアルのSです。前向きでヤル気があって、向上心があることが重要です。
社会にとって必要なことをやればやるほど、問題が起こる。何か問題が起こると、それを取り仕切ろうとする。規制を作り、お互いを縛ろうとするのは好きじゃない。規制は緩めて、本来のもっと伸びやかで自由な発想で考えないと経済の停滞はまた起こると思います。
私が子供の頃、母が「算数で100点取るも、100メートル走で1番になるも、絵が上手に描けるのも、ピアノが上手なのも同じよ」と話してくれた。世間には物差しがいくつもあることを教えてくれた。
私が学生の頃、試験の成績が悪くて落ち込んでいたら、父が「何を恥じることがある。人に迷惑を掛けたら恥じよ。試験の成績が悪いのはお前が寝坊したからだ」と叱られた。言われてみれば、周りに対して恥ずかしいと思っていたが、成績が悪い理由は自分が勉強しなかったからだと気が付いた。
どんなに忙しくても、毎日2時間は身体を動かしています。都心のホテルのスポーツジムやテニスコートは、夜通しオープンしていますからね。そこで汗を流すのが日課です。いまでも、テニスや腕相撲は、若い人に負けるつもりはありません。夜に運動すると、エネルギーを使い果たすので、ぐっすり眠れる。だから、翌朝スパッと目が覚めて、気持ちよく一日のスタートを切れるんです。
トップが健康であることは、会社や組織にとっても極めて重要なことです。江戸幕府が260年も続いたのも、初代の徳川家康が長生きしたから。私も80歳、90歳まで元気に生きないと、大きな仕事が成し遂げられないなと思っています。
新規事業のための営業も毎日のようにしていますし、役員会や経営会議にも出席します。それからなんといっても、社員と触れ合う時間を多くとるようにしていますね。
私はCEOですが、その「E」はエグゼクティブではなく、エシックス(倫理)とエンカレッジ(勇気づけ)。つまり、会社を正しい方向に向け、社員を勇気づけることが仕事です。当社は社員が1000人以上いますが、誰がどんな人かは、だいたいわかっていますよ。
サービス業である当社の最大の財産は、「人」ですからね。私は、社員が結婚するときには、必ず自筆の書でお祝いメッセージを贈ることにしているんです。長さ1mぐらいの巻物形式なんですが、日々の仕事ぶりや激励など、個々に合わせたメッセージをしたためています。これができるのも、日ごろから社員とコミュニケーションをとっているから。スケジュールが空いていれば、式自体にも出席します。
社員だけでなく、当社への入社を志望してくれた方にも積極的にお会いします。たとえば、新卒採用のときは、最終面接ではなく、一次面接で一人一人と会います。1000人を超えますから、なかなかたいへんですけどね。もちろん中途採用の面接も、同様に全員と会いますよ。
じつは若いころは「忙しい、忙しい」が口癖で、時間に追われるように朝から晩まで仕事ばかりしていたんです。でも、一度しかない人生を、「忙しい、忙しい」といって生きるなんてイヤだ。時間に料理されるんじゃなくて、時間を料理してやろう。40歳になったころから、そう思うようになったんです。
会社というのは、経営者の器以上には大きくならないもの。目の前の仕事に追われずに、自らに投資し、自らを成長させる時間をもつ重要性を痛感しましたね。
20代のうちは、効率を求めないほうがいいですね。「ムリ・ムダ・ムラをなくす」なんて考えは捨てたほうがいい。効率を求めると、損得を考えて行動するようになります。すると、本質を見失ってしまうんです。
弊社で効率を求めれば、一人でも多くのスタッフを企業に派遣することが目的になるでしょう。しかし、本当に大事なことは、スタッフの話にじっくり耳を傾けること。効率重視だと、それを忘れてしまう。話を聞くことは時間もかかりますが、20代のうちから、「そんな時間はムダ」と中途半端に働いているようでは、あとで大成しません。
仕事ばかりのメリハリのない生活を続けていると、惰性で働くようになります。すると、新しい発見や感動がなくなり、感性も鈍ってしまう。これじゃあ、仕事の成果は挙がりませんし、人生もつまらないですよね。
ものすごく忙しい人は何を頼まれてもこなしてしまうように、忙しく働けば働くほど、不思議とゆとりがみえてくるものです。「忙しい」ばかり口にして、時間に振り回されている人は、働き方が中途半端になりがちですね。
私も、忙しかった若いころでも、年に10日間は仕事のことを忘れて遊ぶ期間をつくっていました。それぐらいなら、若手のみなさんでも可能ではないでしょうか。
創業した当時、就職難の時代で、とくに大卒女子の就職率は16%でした。難関を突破して入社しても昇進で男性に大差をつけられ、さらに結婚して退職すると、もう一度働きたいと思っても再就職は不可能でした。そんな女性に雇用の場を提供することが、私の最初のビジネスでした。ターゲットを「子育てを終えた30代の女性」に絞り、雇用形態が正社員かパート、アルバイトしかなかった時代に、派遣という新しい雇用形態を企業に提案しました。
少子化で労働力が減るのは国家にとって困ることです。しかし、私は働く側の立場ですから、豊かさに対してワークライフバランスで考えます。「自分にとって大事なものを犠牲にしてまで、一生懸命働かなくてもいい」という考え方は、抵抗なく受け入れられます。いまは、大企業に入ったら使い捨ての人材で終わることを承知のうえで、自分を犠牲にして会社を守り、会社に尽くす時代ではないでしょう。
今後は、国の価値はGDPではなく文化で決まります。企業の価値も、売上高や利益や株価ではなく、文化や哲学で評価されるようになります。その文化や哲学を生み出すのは「人」だけです。
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南部 靖之(なんぶ やすゆき、1952年1月5日-)は兵庫県神戸市出身の実業家 企業家。人材派遣会社株式会社パソナ創業者。株式会社パソナ代表取締役グループ代表兼社長。兵庫県立星陵高等学校、関西大学工学部卒業。学位は学士 工学士(関西大学)。 ベンチャー企業の起業家が一般的ではなかった1970年代当時、ソフトバンクの孫正義、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄とともにベンチャー三銃士と称された。 関西大学在学中、「家庭の主婦の再就職を応援したい」という思いで卒業を一月後に控えた1976年2月に人材派遣会社「テンポラリーセンター」を設立した。当時、オイルショックの影響もあり、各企業ともに経営縮小を余儀なくされており、南部の派遣ビジネスは多くの企業から歓迎され、事業は急成長を遂げる。
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