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出雲充の名言85件

人生は一度きり。やはり私は、どうしてもミドリムシ事業をしたかったんです。大手銀行を辞めるという選択について、賛成する人は一人もいませんでした。会社からは引き留められましたし、親も友達も反対しました。だからといって決心が揺らぐことはありませんでした。だって、たとえ私がミドリムシで失敗しようと、彼らが責任を取ってくれはしないんです。「誰かに反対されたからやらない」というのは、人のせいにしているだけ。私は、ミドリムシのためならどんな努力もできると思ったから、銀行を辞めた。それだけなんです。
誰かと同じでないと不安だという考え方は、もったいない。もしそれが「失敗するのがこわいから」だとしたら、なおさらです。失敗したくないからみんなと同じことをするというのは、デフレ環境下においては全く合理的ではない。マーケットが縮小していくなかで、そのマーケットにおける平均的な行動をとるとしたら、自分が活躍できる分も減るのが道理です
私の電子メールのメールボックスには、フォルダが一個しかありません。「受信トレイ」だけです。フォルダやフィルタを使って、相手によってフォルダを分けたり、「緊急」「あとでやる」「プライベート」といった細かい分類をしたりしている人もいますが、私の場合は優先順位をつけずに届いた順番に処理していきます。受信トレイがすべて既読になることを目指すのです。
私は、この世に「くだらない仕事」はないと思っています。ミドリムシのような、一見「くだらない生物」と思われる生物が世界を救う可能性を持っているのと同じように、みんながくだらないと思っている仕事にこそ、大きな可能性があるのではないでしょうか。
いくら努力しても、新人がそうそう大きな業務を任せられることはありませんが、コピー取りなどの雑務は新人でもベテランでも同じくチャンスがあり、しかも漠然とやっている人が多いので差をつけやすい。工夫して仕事の効率を上げれば時間の余裕ができ、その時間で先輩たちの仕事を手伝えば可愛がられて、「こっちの仕事もやってみる?」といったチャンスも回ってくるわけです。
バブル崩壊以前に社会に出た方は、アグレッシブなコンプレックスを持っていらっしゃるように感じます。昔は裕福ではなかったから、良いものを食べたい、良いクルマに乗りたい、家が買えるような値段の時計が欲しい。それが原動力になって、めちゃくちゃに働いて、会社を大きくされた方が多い。しかし、私や同世代の経営者は違います。豊かな時代、それもデフレで物価がどんどん安くなっていく時代に育ったという原体験があります。そうなると、「もっとお金が欲しい」なんていう発想は出てきようがないのです。そういう環境にいると、サプライズに対する飢えが生まれます。
ミドリムシの可能性に衝撃を受け最初に考えたのは、ミドリムシを培養する会社に就職することです。しかし、そんな会社はどこにもありませんでした。そもそも、ミドリムシの屋外大量培養に成功した事例が、まだありませんでしたから。それなら、自分がミドリムシの会社をやろう。ミドリムシをたくさん培養して、バングラデシュに届けて喜んでもらおう。それはすごく楽しいし、栄養失調がなくなったらみんなものすごくびっくりするだろう。これが、私の起業のきっかけでした。
自分より優秀な人を惹きつけ、仲間にするには、どうしたら良いのか。私が気をつけたことはたったひとつだけです。それは、相手によって発言のスタンスを変えないこと。相手が私より優秀な人だろうが、ご支援いただいている大企業の社長だろうが、3歳の子供だろうが、「ミドリムシで地球を救うことができる」と言い切るのです。普通は、相手が偉い人だと、ちょっと発言を後退させてしまうでしょう。「ミドリムシで地球を救えるかもしれません」とか、「こうなったら地球を救えます」と条件をつけたりしてしまいがちなものです。でも、それでは迫力が出ないのです。私は、相手が総理大臣だろうと、米国大統領だろうと、「ミドリムシで地球を救うことができる」と言います。誰にでも一貫して同じことを言う。そして、「あなたが協力してくれれば、もっと早く地球を救えます」と言う。仲間を集めるために私がしてきたことは、それだけです。
過去間と予想問題にはかなり力を入れました。自分で予想問題を作ったりもしましたね。どういう先生が出題しているのか見当をつけて、出題者とおぼしき先生の本を読んで研究したり。大学の先生が書く本ですから、もちろん受験とは全然関係ない内容の本です。そうやって出題されそうな問題を予想して、本番ではギリギリの合格点が取れれば良いだろうと考えていました。今から考えれば、「自分自身がすごい能力を身につける必要はない」という発想が、当時からあったのかもしれません。
「くだらない」と思って仕事をしているかぎりは、ずっとそのままです。「くだらない仕事はない」と思って身を入れれば、チャンスが回ってきます。そのためには、いつもの仕事にちょっとしたサプライズを起こすこと。そうすれば、私とミドリムシのような出合いは、誰にでもすぐに起きるはずです。
世の中で起こることはすべて中立的です。私たちを落ち込ませようとか、イヤな気持ちにさせようとして起こっているイベントはないのです。それにもかかわらず、起きたことにこちらが勝手に否定的な感情を乗せてしまうのがいけないのです。
「これは!」と思った人がいたら積極的に会いに行くこと。また、「教えてやろう」と思ってもらえないと師匠と弟子の関係は成立しませんから、「こいつは見込みがある」と相手に感じてもらわなくてはいけない。そのために、できるところまで自分で勉強している必要があるでしょう。その意味でも、メンターは自分の努力によって手に入れるものだと思います。
アイデアは、お手洗いや風呂場で思いつくことが多いものです。たとえばお風呂に入っているときに思いついたことは、覚えているつもりでも、出る頃には忘れてしまっていることが多いのです。だから私の場合は、入浴中にピンと来たら、お風呂から出て、びしょ濡れのままで携帯電話から自分宛てにメールを送ります。あるいは、携帯電話のレコーダ-機能を使って録音する。携帯電話は防水のものなので大丈夫です。あとで床を拭かなければいけませんが(笑)。
1年に3回くらいのすごいアイデアが降ってくる機会は、万人に平等に訪れます。あとは、それをちゃんと書き残して行動できるかどうか。その習慣を持っている人は、何をやってもうまくいくのではないでしょうか。
私がいつも不思議に思うのは、一回やってみて思ったような結果が出なかっただけで「失敗」とみなしてしまう「一発必中」思考の人が多いことです。たとえば、「(ミドリムシ飼育のための)プールを貸してください」と頼んで断わられたら、永遠に貸してもらえない、と思ってシュンとしてしまう。私のように、もう一回、さらにもう一回、とお願いしに行く人はあまりいないようです。もちろん、断わられた相手のところにまた頼みに行けば、「ダメだと言ったでしょう。なぜまた来たんですか?」と、ほとんどの場合は言われます。けれども、だから一回で諦めるという発想は、私にはありません。
人間の意思決定は、そのときの体調や天候、前日あったことなどに簡単に左右されるものです。断わった相手は、前の日に奥さんとケンカしてイライラしていたのかもしれない。体調が悪くて、一刻も早く帰りたいと思いながら、私とのアポに無理をしてつき合ってくれていたのかもしれない。だとすれば、別の日には、同じ相手からまったく違う答えが返ってくる可能性もある。次にお願いするときには、たまたま天気が良くて上機嫌かもしれない。たまたま前日に孫が生まれて、地球の未来について深く考えているかもしれない。つまり、どんな答えが返ってくるかは状況次第。成果が出るかどうかはこちらでコントロールできることではありません。一発必中などあり得ないのです。
仕事の進め方において、質を重視するか、量を重視するかで言うと、私は完全に量を重視するタイプです。普通の人間が質の向上に時間を費やしたとしても、それはほとんどの場合、時間の浪費にすぎないと私は考えています。所詮は同じ人間なのですから、仕事の質の差がそんなにあるわけがない。それよりも、量、試行回数を増やすことに時間を投じるほうが良いと思います。試してみて、失敗して、フィードバックを活かして、もう一回試す。これを繰り返すことで成功を目指すのです。
別次元の世界に踏み出す前に、予習したり、考えたりしても仕方がない。オタマジャクシがカエルになって跳ねる自分をいくら想像しても、跳び方はわからないでしょう。カエルになってしまえば、転んだり、葉っぱから落ちたりしながら試行すれば、ジャンプの仕方は一日で学べるのです。
会社が大変だった時期、ほとんどバングラデシュのことを思い出す余裕がなかったと言ってもいいと思います。とにかくお金がないという状況では、明日のお金のほうが先。ミドリムシでバングラデシュと地球の未来を救うといったことは、黒字になってから話すことだと思っていました。
思い返してみると、学生時代に愛読していた研究者たちの自伝も、諦めなかった人たちの物語でした。ヒトゲノム計画のクレイグ・ベンターにせよ、遺伝子の立体構造を発見したワトソンとクリックにせよ、気が遠くなるほど試行を繰り返し、成果が出なくても諦めず、誰もができないと言っていたことを成功させたのです。諦めないことはテクニックではありません。特殊な能力でもない。諦めないことは誰にでもできる。
どんな分野でも、成功することが難しいのは当然です。スポーツや芸能の世界で成功するなんて、本当に大変なことなのでしょうね。そういった世界と比べると、ビジネスというのは一番フェアで、特殊な能力が必要ない世界だと私は思っています。とにかく試行回数を増やせば、結果はついてくるのですから。
銀行勤めをしていた頃、神田神保町にあった支店だったので、取引先は出版社さんなどが多かった。そこで、営業に行く前に、どんな本を出しているのかを調べておくのです。それだけでも、実際にお会いして話してみると、「君、よく調べて来たね」と言ってもらえるのです。つまり、この程度の準備もしない人が多いということなのでしょう。
私は日本視点、先進国視点の製品を途上国に持ち込んでも、上手くいかなくなる日が来ると感じている。それどころか、将来は途上国で生まれた製品やサービスが、先進国に持ち込まれる逆流すら起こると考えている。
18歳のときにインターンでバングラデシュに行ました。そのときは私も、バングラデシュには食べるものがなく、みんなおなかがペコペコだと思い込んでいました。お土産でカロリーメイトを持っていったのですが、みんな朝昼晩おなかいっぱいカレーを食べている。カロリーメイトを配ったら、「みんなあなたのように乾パンをたくさん持ってくる。しかし、本当に必要な野菜やフルーツ、牛乳は持ってこない。あなたも国連と同じだ」といわれまして。たしかに現地の方のいうとおりで、私は実態を何も知らをかった。それでまず、栄養の勉強をしようと(東大の文学部から)農学部に変更したのです。
ミドリムシは栄養豊富なので少しでも雑菌が入ると食べ尽くされてしまいます。しかし雑菌が入らないクリーンルームでつくると月にスプーン1杯程度しかつくれません。そこで発想を変えました。ミドリムシを食べる雑菌を蚊にたとえるなら、これまでは蚊帳を二重、三重にして菌の侵入を防ぐ技術を研究していました。でも、いくら蚊帳を重ねても、結局はどこかから蚊が入ってきてしまう。それならぱ蚊帳はやめて、蚊取り線香のように菌が寄りつかなくなるものはできないかと考え方を変えました。それでようやく、ミドリムシは平気でもほかの菌は気持ち悪くて入ってこられない培養液の開発に成功したのです。
ミドリムシからジェット燃料をとる計画も進んでいます。私たちはミドリムシを培養するところまでしかできないので、株主のJX(JX日鉱日石エネルギー)さんにジェット燃料にしてもらい、同じく株主のANAさんに使ってもらいたいと思っています。
日本のビジネス環境の素晴らしいところは、最初の顧客やパートナーと出合えれば、つまり、いったんブレイクしてしまえば、その先はどんどん可能性が広がっていくということです。実は海外では、これとは逆の苦労があります。たとえば米国では、最初の取引先は比較的見つかりやすい。とくにIT分野では、面白いものを発明すれば、グーグルやアップル、GEといった大企業、あるいはエネルギー省や国防総省といった政府機関が、比較的簡単に採用してくれるのです。ところが、その先が大変です。ファーストカスタマーである大企業や政府機関の利益に合致しない別の顧客には売り込みに行くのが難しいのです。A社と取引していると、競合B社には営業をかけられない。事実上、ファーストカスタマーの傘下に組み込まれるかたちになってしまうことが多い。
ベンチャーはそもそも経営資源が乏しい。だから、一緒にやる相手に力を貸してもらおうという発想が大切です。自分たちにわからないことは日立さんや新日石さんなどに素直に聞けばいい、と。その意味で、私は単純にリソース不足で困ったことはないと言えるかもしれません。
一番印象に残っているのは、09年に初めて単月黒字を達成したときのことです。黒字になって初めて「世の中に受け入れていただいた」と感じました。それまでは、自分がミドリムシが好きだから、個人でミドリムシを推しているようなものだったのが、「世の中にミドリムシが必要とされている。もっと頑張らなくては」と考え方が変わったのです。このとき、私は「ミドリムシのファン」から「経営者」にはっきりとジョブチェンジしたのだと思います。
具体的に研究の詳細に踏み込んで、「いつまでにならできそうだ」などと考えるのは私の仕事ではありません。私の役目は「このときまでにできていなければダメ」という目標を設定すること。それに対して社内の研究部門や共同開発しているパートナー各社の皆さんが「それまでには大丈夫」と言ってくださる。
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