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白洲次郎の名言50件

われわれは戦争に負けたのであって、奴隷になったのではない。
今の日本の若い人に一番足りないのは勇気だ。「そういう事を言ったら損する」って事ばかり考えている。
人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事は出来ない。
(晩年、夫婦円満でいる秘訣は何かと尋ねられて)「一緒にいないことだよ」
地位が上がれば役得ではなく“役損”と言うものがあるんだよ。
英国では会社の社長に給仕がお茶を持ってきたら、必ず「ありがとう」という。当り前のことだが気持が好い。日本でも子供に親がもっとこういうことを教えなければいけない。これがほんとうの民主教育というものだと、僕は思う。
この頃やたらに日本の輸出産業の重要性を強調するにつれて、「戦争前にこうこういう商品は一年幾ら売り上げたからそこまでいかなくちゃならない」とか「これは大事な輸出産業だからシッカリやらなくちゃいかん」というような議論をさかんに聞く。僕はそういうふうには考えない。経済的にも地理的にも新しい国になったのであるからには、今の日本としてどういうものがこの国に適した輸出産業であるか、ということをここで考え直すのが大事な問題だと思う。
将来の日本が生きて行くに大切なことは、全部なら一番いいのだが、なるべく多くの人が、日本の国の行き方ということを、国際的に非常に鋭敏になって考えて行くことだ。今度は、自己中心の考え方をしたらいっぺんに潰されてしまう。
国際感覚を国民に持たせるという問題だが、日本は北欧の人みたいに、地理的の条件に恵まれてないから、これを養成するにはやはり勉強するよりほかにしょうがない。意識的に、日本というものは、世界の国の一国であるということを考えるように教育することだ。昔の教育勅語のようにそれをしつこく頭に入れることだ。そういう方法で、ある程度出来る。
吾々の時代に、この馬鹿な戦争をして元も子も無くしてしまった現在、次の時代に来る人々のためには幾許(いくばく)でもこの負担を軽くして、少しでももっと明るい世の中にして次の時代に引継ぐ義務をも感じる。
日本人は一般的に非常に何でも総括論的の筆法がお好きらしい。仙台の女は不美人なり、否(いな)仙台の女は美人なりと簡単に何字かで表現しないと承知しないらしい。戦争中の八紘一宇(はっこういちう)とか、東亜共栄圏とか一億一心とか、問題は少し違うが、物の考え方というか行き方というか知らないが、およそ複雑な事程簡単に片付けてしまいたいらしい。英語でいうGeneralizationという意味の日本語の適訳は知らないが、Generalizationはあまり智恵のある奴のすることとは思わない。
井戸の中の蛙は大海を知らないという諺があったようだが、大事なことは、この蛙が大海を知る可能性がないにしても、井戸の中にいる自分を、井戸の外から眺められることさえ出来れば、用はいくらか足りるような気もする。昨年の終りにアメリカに行った時、その蛙の私が井戸の外に出たような気もしないことはなかった。
私の知っている人々でも、皆がよい人だと褒め過ぎて悪口を言われない様な人々は、おしなべて馬鹿に限るようだ。オシャカ様やキリストの様な人物がおるのなら喜んで例外を認めるが。
個人関係においても、国際関係においても永続きする友情は、双方が腹を打ち開けて話すことである。そこに何等の遠慮もあってはならないと私は信じる。
私の言いたいのは眼の前に横たわるこの難局は容易なことで乗切れるものではないと言うことだ。どんな嫌なことでも、事実は事実として勇気を持って直視直面することだ。
おのれの好まざることを人に施すなかれと先祖代々教わってきた我々も、人の好まざることを人に施した挙句、人の好まざることはやっぱりおのれも好まざるものであったと気がついた。因果応報。何をかいわん。
新しい農耕法にしろ、施肥法にしろ、農作物の新種にしろ、現在、政府その他の機関でやっているような、やれパンフレットだ、やれ演説会だ、それ講習会だのといったことでは効果は大して期待出来ない。農民に普及せんとすることを実際に農村に出向いて、実際に2年なり3年なりやってみるがいい。それがほんとにいいことなら、必ず宣伝なんか全然不要で、どんどんそれを真似ていくことは請合いである。
政治をやる人はもっともっと行政の対象の国民の立場になって考えてみるがいい。農民の生活の向上を叫びたい人は、農民の生活がどんなものかと体験してからにしてもらいたい。
政治に一人合点は最も危険でもある。
経済人はもっともっと自己反省してみても悪くはなかろう。やれ補助金だ、やれ割当だと、こまってくるとすぐ政府になんとかしてくれと泣きつく乞食根性は、もうやめてもらいたいものだ。
意見の云いたい人は堂々と個人の資格で云うべし。何とか団体とかいう名にかくれて、数をたのんで、さも全会員の意志を代表する様な顔をしてやるのはやめてもらいたい。
人を攻撃するのはその人の前でやるがいい。鬼のいないまの洗濯でもあるまいし、もっと堂々と闘争はやってもらいたい。
この民主主義の世の中では財界人であろうが誰であろうが、みんな政治に対して発言権を持っている筈だ。政治に対して意見をいう権利があるのだ。意見を云って何が悪い。政治に干渉するのはけしからんと怒るのは、戦前軍部が統帥権に干渉したと怒ったのと少々は似ていないか。
プリンシプルは何と訳してよいか知らない。「原則」とでもいうのか。日本も、ますます国際社会の一員となり、我々もますます外国人との接触が多くなる。西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。
何でもかんでもひとつのことを固執しろというのではない。妥協もいいだろうし、また必要なことも往々ある。しかしプリンシプル(原理原則)のない妥協は妥協でなくて、一時しのぎのごまかしに過ぎないのだと考える。
(規制緩和によって)外資がはいってきたら、こうなる、ああなるとビクビクせずにもっと自信をもったらどうか。自分の技術に、自分の経営にそんなに自信がないのなら、そんな連中は交代したらいい。
日本の人はよく、ジイドはこう言った、ボオドレエルはこう言ったなんて言うけど、どうだっていいじゃないか、ジイドが何を言おうと。昔は盛んに、カントは、ゲエテは、と言ったもんだ。それじゃお前は何だって訊くと、何にも持ってないんだ。日本人のものの言い方は、もっと直接に、ダイレクトに言わなきゃいけないよ。そういう言いい方を習わなきゃいけないよ。
日本の人の悪口というのはね、単なる悪口で僕はそういうの、とても嫌いなんだ。僕はよく人の悪口言うけど、お前、こういうことをやってるな、よくないぞ、こうやったほうがいいぞって、具体的に言うんだよ。日本の批評っていうのは、あいつの右足の靴のかかとの減り方が気に食わないって、しつこく食い下がるんだ。
どうも日本人というのは、これは日本の教育の欠陥なんだけど、物事を考える時に、物事の原則っていうことをちっとも考えないんだ。
いま日本でいけないのはすぐ人の脚をひっぱることだね。これは大変な奴だと思うと脚をひっぱっちゃう。だから日本で何かのトップにゆく奴は、毒にも薬にもならない奴が大部分だよ。
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氏名=白洲 次郎 ふりがな=しらす じろう 死没地= 職業=実業家 出身校=ケンブリッジ大学卒業 配偶者=白洲正子(妻) 子供=牧山桂子(長女) 白洲 次郎(しらす じろう、1902年(明治35年)2月17日 - 1985年(昭和60年)11月28日)は、日本の官僚、政治家、実業家。しばしば「白州」と誤記されるが「州」ではなく「洲」が正しい。終戦連絡中央事務局次長、経済安定本部次長、貿易庁長官、東北電力株式会社会長などを歴任した。 兵庫県芦屋市出身の実業家である。終戦直後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)支配下の日本で吉田茂の側近として活躍し、終戦連絡中央事務局や経済安定本部の次長を経て、商務省の外局として新設された貿易庁の長官を務めた。吉田政権崩壊後は、東北電力の会長を務めるなど、多くの企業の役員を歴任した。
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