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安河内哲也の名言40件

はっきり言うけど過去の成績なんて関係ない
中学校で習う英語、とくに中学1~2年生で習うレベルの構文を使えば、日常会話は何とかなります。中学校の英語の教科書には、「Do you have a pencil?」という簡単な例文が出ています。「日常会話で『鉛筆を持っていますか?』なんて、聞く機会はないよ」と思うかもしれません。確かに、このままで使うことはほとんどないでしょう。しかし、「Do you have ~?」の形は、日常会話で頻繁に使われています。たとえば帽子を買いたいときにも、ホテルでもっと広い部屋に変えて欲しいときにも使えます。例文の「pencil」を入れ替えるだけで、さまざまな表現ができる。つまり「Do you have ~?」という表現は、「非常に汎用性が高い英語=使える英語」だということです。
真面目な人ほど英会話を学ぶときに、汎用性が低いものまで網羅しようとしてしまいます。しかし、大学受験で必要とされるような難しい構文なんて、実際の会話ではほとんど使いません。社会人はそんな無駄な勉強をするより、汎用性が高い中学英語を復習して、どんどん口に出して使ってみるべきです。
完璧主義の日本人は、「ネイティブのように話さなくてはいけない」という意識が強すぎます。私は25年間、毎日英語を勉強し、TOEICも四分野すべてで満点を取りましたが、それでもネイティブのように話すことはできません。だから私は、「ネイティブと同じにはなれない」と開き直っています。それでも外国人の友人や帰国子女と話す際のコミュニケーションには困らないし、会話をするのがとても楽しい。私たちにとって英語は第二言語なのですから、無理にネイティブのレベルを目指す必要はないのです。
もちろん、間違えれば笑われることもあるでしょう。でもそれは、英語がうまくなるためには避けられないプロセスです。スキーやテニスだって、失敗せずにうまくなる人はいません。英語だけ間違えずにうまくなるなんてあり得ない。その代わり、「使ってみる→間違う→直す→うまくなる」の順番を守れば、どんどん話せるようになるし、英語が楽しくなります。
「英語学習は一生続けるものだ」という前提に立ってもらいたい。英語は言葉であり道具ですから、不要になることはありません。クルマの運転と同じで、免許を取ったら終わりではなく、一生使い続けるものです。そして、使い続けることで、一生うまくなり続ける。ある時だけ集中すればいい、というものではないのです。
英語は楽しい素材を使って勉強すること。受験英語のイメージが強すぎるのか、英語の勉強というと「難しい素材と真面目に向き合わなくてはいけない」と思い込んでいる人が多すぎます。だから、パーティーで外国の人たちがスポーツや音楽について楽しく会話しているのに、日本人だけが真面目な話をして場をしらけさせてしまう。もっと外国のカルチャーに触れて、楽しみながら英語を学べばいいのです。楽しい素材の代表例は、映画やドラマです。ただ、全編を英語で聴き取るのは難易度が高いので、好きなシーンだけを繰り返し観て、セリフを聴く方法をお勧めします。同じ表現でも、教科書的な朗読を聴くよりは、トム・クルーズの迫真の演技を聴いて覚えたほうが楽しいに決まっています。
お勧めの英会話教材は、「カラオケ」です。英語の歌をカラオケで歌うという行為には、英会話の上達に必要なトレーニング要素がすべて含まれています。歌詞カードを見ながら意味を確認し、何度も繰り返しお手本の音を聴くことで、「精聴・多聴」を実践できます。途中で音楽を止め、フレーズを繰り返し口に出すことで、「リピーティング」の訓練になります。お手本の声と一緒に歌えば「オーバーラッピング」、お手本の音を追いかければ「シャドーイング」、歌詞を見ずに歌えば「リプロダクション」のトレーニングになります。さらに、日本人が苦手とする「音声変化」もマスターしやすい。教科言で「リエゾン」の説明を読んでもピンときませんが、ビートルズの『Let it Be』を聴き、音を真似れば、すぐに「レリビー」と発音できるようになる。しかも普通の音読と違い、カラオケは何度繰り返しても飽きないのがメリット。続けるにはとても適した素材なのです。
「話す」ことを目標にすれば、自然と英語に必要な4技能(読む、書く、聴く、話す)すべてが身につく。なぜなら、「話す」には他の3技能の要素も含まれるからです。話すためには、本やテキストを読んで表現を覚えなくてはいけないし、お手本となる発音も聴かなくてはいけない。話すためにスピーチ用のスクリプトなどを書く機会も増えるでしょう。
「間違えるのが怖いから、話す前に本を読んで勉強しよう」と言う人がいますが、たいていは本を読むだけで一生が終わってしまいます。別に「三単現のs」がついていなくても、theがaになっても良いじゃないですか。そもそも私たちは日本語のネイティブなのだから、英語のネイティブを目指す必要などありません。
日本人が英語を話せないのは、勉強の仕方がズレているから。「話す」ためのトレーニングが足りないからです。英語を話せるようになるには、何か言われたとき、頭で考えなくても、無意識に言葉が出てくる反射神経を鍛える必要があります。この反射神経は、机上の勉強だけでは鍛えられません。TOEICで900点を獲得しているのに、英語が話せない人がたくさんいるのは、その証拠です。
ネイティブスピーカー幻想を捨てましょう。「ネイティブのように、流暢に話したい」。そんな理想を描く人は多いようですが、母語ではない英語でそれを実現するにはとんでもない時間がかかります。私は英語に20年以上携わり、日々英語を使っていますが、それでもネイティブのようには話せません。にもかかわらず、ネイティブレベルを目指すと、理想と現実のギャップがなかなか埋まりません。だから、途中で英語の勉強が嫌になるわけです。
そもそも、ネイティブのように話す必要があるのでしようか。世界的にみれば、英語を使う人の多くはノンネイティブであり、その国々のなまりのある英語を話しています。日本人なまりの英語を話したからといって、誰も何とも思いません。またノンネイティブの多くは、ネイティブが使う難解な熟語を理解できませんから、そんな熟語を使っても、困惑されるでしょう。
世界の人々と話すなら、ノンネイティブレベルの英語が話せれば十分。まずは、そのレベルを目指しましょう。
中学校の教科書は非常に良くできていて、日常会話に必要な文法はほとんど学べます。仮定法のようないくつかの高校英語をプラスすれば、会話で使う文法はバッチリです。中学英語の文法の基本をマスターすれば、あとは単語を入れ替えるだけで、さまざまな会話ができます。
英会話の練習で不可欠なのが、「音読」です。基本的な文章を何度も音読し、頭に刷り込ませることで、英会話をするときにも、無意識にその文章が出てくるようになります。黙読ではなく、声に出すことによって、動的記憶として残るのです。ピアノの楽曲を繰り返し練習することで勝手に手が動くようになりますが、それと同じ原理ですね。このトレーニングを習慣づけることで、無意識に話せる言葉が増えていきます。基本的な文法に加えて、単語集も音読することで、語彙も増やせます。
英会話を脳に染み込ませるためには、全勉強時間のうち、最低50%は音読に充てたいところ。私の場合は、勉強時間の70%は音読に費やしていました。
初めから長時間の勉強を自分に課すと、三日坊主になりますから、最初は、毎日1分から始めましょう。1分のつもりでも、一度やり始めれば、10分くらいはやるものです。それを毎日続ければ、いつの間にか習慣化されるでしょう。
ある程度英語の音読トレーニングをしたら、実戦の場でどんどん使ってください。そう言うと、「外国人と話すのは、完璧に話せるようになってからにしたい」と言う人がいますが、それでは、いつまで経ってもうまくなりません。使ってみないと、発音や言葉遣いの間違いに気づけないからです。怒られたり、笑われたりすることもあるかもしれませんが、そうして間違いに気づき、修正することを繰り返す以外に、英会話の上達の道はありません。
一人で勉強して、知識をつけ過ぎると、間違えることが怖くなり、話せなくなります。実は私も、大学時代にそんな時期がありましたが、アメリカを旅行したとき、考えを改めました。ユースホステルで、ネイティブとノンネイティブが国際政治や経済について議論していたのですが、前置詞なんてムチャクチャだし、「三単現のS」のルールなんて誰も守っていない。しかし、話は盛り上がっているのです。間違うのを恐れて黙っていた私は、その姿を見て、「なんてつまらないことを気にしていたのか」と気づかされました。
英語学習の面で、完璧主義は阻害要因になります。英語を話せる自分になりたいなら、完璧を目指す考えを一度捨ててみましょう。
先に身体を動かせば、心はあとからついてきます。私はしばしば、パソコンとモバイルルーターだけをもってカフェに移動し、そこで仕事を始めます。こうして、ほかのことができない状態を故意につくるわけです。会社勤めの人なら、自分のデスクを離れて外に出る、別室を利用するなどの方法をとるとよいでしょう。
他人を使って自分を追い込むといいでしょう。たとえば取引先に電話をかけ、「期限は火曜とのことですが、月曜にはお届けできます」と、あえて早めの期限を宣言してみる。早い期限を設定することで「集中せざるを得ない」状況をつくり出せます。加えて、それを人と約束したことも、強い推進力になります。
「他人」は集中力を阻む存在ともなり得ます。しょっちゅうかかってくる電話、一日何十通と届くメール。それらに追われて集中できない、ということもままあるからです。そんなときは、思い切って遮断するのが得策です。「向こう一時間は集中タイム」と決め、同僚にもその旨を話して電話をつながないよう頼み、携帯の電源も切り、メールもみないことにしましょう。
いざものごとに取りかかる瞬間には「さあやるぞ!」「勝負だ!」など、特定の掛け声を決めて口に出すのがお勧めです。いわば、自分にスイッチを入れるための呪文です。この習慣がしっかり根づくと、一瞬でモードチェンジできるようになります。
仕事中にほかのことに気をとられてしまう問題を解決するには、事前のスケジューリングが大切です。小さなタスクも含めた緻密な予定を組めば、「これなら一日ですべての仕事をこなせる!」と確認できます。不安材料をなくすことによって、目の前の仕事に集中できるようになります。最近は「グーグルカレンダー」など、詳細な予定を短時間で楽につくれるツールがあります。高い能率性によって作業中のストレスを減らせるITツールも、集中力アップの強い味方なのです。
予定を組む際には、いうまでもなく「優先順位」が大切。期限の迫っていることや、重要性(=経済的効果)の高いことを先にやるのが鉄則です。
気の合わないメンバーとチームを組んで行なうプロジェクトなどに対しては、積極的に向き合う気持ちも失せてしまいがちです。しかし、こうした場面でも、無理やりにでも楽しむことで驚くほど状態が変わることがあります。「この経験で成長できるかも」「これを機に、この人のよいところを見つけられそうだ」などなど、前向きな言葉を声に出して気持ちを高めましょう。
自分の「集中と休憩のリズム」をつかみましょう。私の場合、「30分集中、5分休憩の繰り返しを2~3時間」のワンセットがベストなリズムです。当然個人差があります。しかし誰にでも共通して言えるのは、休憩せずに何時間も続けるのはよくないということです。時折休憩をはさみながら、短い時間で速くやることを目指しましょう。そうすると上手に疲れをとりつつ、成果をあげられます。
睡眠時間を削ってまで働くなどはもってのほかです。集中力が落ちて仕事の時間が延び、さらに睡眠時間を削る悪循環に陥ります。十分に眠り、日中の活動力を蓄えることが第一だと心がけてください。
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安河内 哲也(やすこうち てつや)は東進ハイスクール英語科講師。TOEIC990点満点、英検1級、国連英検特A級、通訳案内業などを取得しており、英語の学力は文句なしにトップクラス。生徒のみならず、後輩の講師の指導にも力を入れるなど、多方面からの信頼が厚い。  自らの経験から『語学の勉強の基礎は音読』であるととき、生徒に音読を強要する。言われたとおりに音読を毎日続けると英語力がつき数ヶ月で偏差値があがり、生徒の自信へとつなげる。一部講義では、授業冒頭に自ら前回の長文を音読して聞かせる。音読をしっかりしてきた生徒は安河内の音読内容を聞き取ることができるようになっているため、しっかり音読をした生徒に自信をつけさせる狙いなのである。
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