内村鑑三(うちむら かんぞう)は、日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者であり、1861年3月23日(万延2年2月13日)に生まれ、1930年(昭和5年)3月28日に亡くなりました。彼は日本独自の無教会主義を提唱したことで知られており、福音主義信仰と時事社会への批判を基にしていました。
そんな内村鑑三の心に響く名言や格言などをピックアップしてお届けします。
内村鑑三のプロフィール
無教会主義は、キリスト教会の組織や制度に対して否定的であり、個人の信仰や聖書研究に重点を置く立場を指します。内村鑑三は、キリスト教信仰を個人の心の中に根ざすものとし、聖書を直接読解し解釈する重要性を強調しました。
彼の著書は日本人の特質や倫理、信仰について論じられています。内村鑑三は、自身の深い信仰とキリスト教的な視点から、日本社会における多くの課題に対して考察しました。その影響力は大きく、今日でも彼の思想や著作は学術的な研究やキリスト教界で引用・参照されることがあります。
名前 | 内村鑑三 |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1861年3月23日 |
没年月日 | 1930年3月28日(69歳没) |
出生地 | 日本・武蔵国江戸小石川 (現在の東京都文京区小石川) |
職業 | キリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者 |
内村鑑三 名言 格言集
- 人生にとって一番の幸福とは何か?それは自分の天職を知ってこれを実行に移すことである。
- 一日は貴い一生である。これを空費してはならない。
- 自己に頼りなさい。他人に頼ってはいけません。
- 本を固うすべし。然らば事業は自ら発展すべし。(本業に集中しなさい。そうすればおのずと事業は発展していきます。)
- もし全世界を手中に収めようともそのために自分の魂を失ってしまえば一体何の意味があろう。人生の目的は金銭を得ることではない。品性を完成することである。
- 清潔、整頓、堅実を主としなさい。
- 誠実から得た信用は最大の財産となる。
- 急ぐべからず。何事もあせらずにゆっくり行きなさい。
- 雇人は、兄弟と思いなさい。客人は、家族として扱いなさい。
- 後世へ遺すべき物はお金、事業、思想もあるが誰にでもできる最大遺物とは勇ましく高尚なる生涯である。
- 喜びの声を発すれば喜びの人となり悲しみの声を発すれば悲しみの人となる。
- 成功本位の米国主義にならう必要はない。誠実本位の日本主義にのっとりなさい。
- 学は貴し。されども精神の貴きに如かず。
- 他の人の行くことを嫌う所へ行け。他の人のいやがる事を為せ。
- 小さな勇気を持て。あなたが思うことができることはあなたができることだということ。
- 駄目だ、駄目だ、駄目だ、と云う奴が駄目だ。
- 貧は自由の伴侶である。束縛は富に伴うものである。富は人の作ったものである。ゆえに富んで人世の束縛より離れることははなはだ難しくある。貧者のひとつの幸福は、世が彼の交際を要求しないことである。
- 富も財産なり。知識も財産なり。健康も財産なり。才能も財産なり。意志もまた財産たるなり。しかして意志のほかの財産に勝るゆえんは、何人もこれを有すると、これをおのれが欲するままに使用しうることにある。
- 人の生涯は、罪を犯しつつ死を前に望む恐怖の生涯である。罪の苦悶と死の恐怖と、この二つは、人が墓までたずさへゆくべき道づれである。
- 人の天職を発見するは最も困難である。例えまた、これを発見したりとするも、これを実行するはこれまた、困難である。
- 慾(よく)のための愛は、愛にあらず。愛は己の利を求めず。
- 独立とは、自分自身の能力を自覚して、それを現実化することである。
- 人を作らんかな、人を作らんかな、人を作ってしかして後の社会を改良せんかな。
- 日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。日本に欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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神学者(しんがくしゃ、Theologian)は、宗教や神に関する学問を研究し、探求する人を指します。彼らは宗教的な信仰、教義、神学的な問題について深く考察し、理論的な洞察や哲学的な分析を通じて理解を深める役割を果たします。
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